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骨格的な受け口はどのようにするの?

上顎の成長を促進させる装置を使う
骨格的な受け口と診断された場合、まず成長の弱い上顎(あご)を余分に成長させるために、前方へ引っ張る装置を利用します。それと並行して上の前歯の角度を唇側へ傾け、上の前歯が下の前歯の外側に出るようにします。下顎と上顎の前後的バランスが取れるようになるまで、成長の促進をさせることが今後の安定に繋がります。

見た目の歯の位置が正しく見えても、レントゲン上での骨格の前後的バランスのチェックが重要です。

下顎の骨格形成がどこまで進むか?
成長途中の下顎がどこまで大きくなるのか、現在の医療では判断できません。つまり、完全に骨格の形成が終了するまで(個人差はありますが、確定できるのは成人する頃まで)、顎の前後的な位置は確定しません。それぞれの顎の骨の中にある歯を並べても、土台となる骨格がずれてしまえば、噛み合わせが合わなくなってしまう可能性があります。

特に幼少期に骨格的な受け口であったお子さんの場合、DNA上の情報に従って骨格は形成されるため、そのお子さんは元々下顎が大きめに形成される可能性が高く、一時的に見た目が改善されても、その噛み合わせで成人後も安定するかはわからないということになります。

将来手術が必要な場合もあります
最後に、最も心配なケースは、体の成長は止まっても下顎のみ前方へ成長する場合があることです。このケースはDNA上の異常によって起こりますが、成長なければわからない病気です。残念ながらこのケースに該当すると、成人後に下顎を小さくする外科処置を受けないと前歯が噛み合わなくなってしまいます。

中学生、高校生の時期になって、徐々に下顎だけが前方に出てくるようであると、将来手術の可能性が出てきますので、基本的には下顎の成長が止まるまで経過観察となります。
 


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